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ロボットの商標登録

ロボットのイメージ

ロボットは、私たちの生活にますます欠かせないものとなっています。

産業用ロボットはもちろんのこと、近年は、深刻な少子高齢化の影響を受けて、サービスロボットの活躍が特に期待されています。また、ロボットとAI技術の融合も進められているところです。

今後、ロボットは、より私たちの身近な存在となり、製品の生産性の向上、介護人手不足や労働力低下のカバーなどで役立ってくれることでしょう。

さて、このようなロボットも、「商品」として取引がされることになります。
ここで、商品・サービスの識別標識として機能する表示は、「商標」となります。

ということは、ロボット分野でも、商標の適切な保護に留意する必要があります。
そこで役立つのが、「商標登録」です。

本ページでは、ロボットの商標登録について、概要や方法などをご紹介いたします。


1.商標登録とは?

商品名サービス名会社名店舗名ロゴマークなど、自分と他人の商品やサービスを識別できる標識は、「商標」になります。

このような「商標」は、特許庁に申請をして、所定の審査をパスすることによって、「商標登録」をすることができます。
そして、商標登録をすることで、「商標権」という強力な権利を取得できます。

この商標権によって、貴社の商標を適切に保護することができ、また、事業における商標トラブルを予防することが可能となります。

なお、ロボットの商標登録においては、たとえば、ロボットの名称ロゴマーク、ロボットに表示する会社名などが、登録対象となる「商標」に該当するでしょう。


2.商標登録のメリットとは?

それでは、商標登録には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

商標登録をして商標権を取得すると、たとえば以下のようなメリットがあります。

商標登録のメリット 1.その商標を事業で独占して使うことができる。
2.他人が事業で同じ商標を使うのを禁止することができる。
3.他人が事業で似ている商標を使うのを禁止することができる。
4.譲渡やライセンスをするなど、財産権としても活用できる。
5.®を付けて、社会的信用をアップすることができる。
 ※注:実際には、商品やサービスの共通性も考慮されます。

なお、商標登録は、原則として、他人の商標権の効力が及ぶ範囲内では認められないことになっています。つまり、商標登録が認められたという事実は、その商標を自由に使っても、他人の商標権を侵害することはないことを意味します。

したがって、商標登録をすれば、「その商標を事業で安全・安心に使い続けられる」ことが実質的に保証されることになります。事業リスクの観点から見れば、経営者にとって、これは心理的にも大きなメリットになると言えるでしょう。

このように、ロボットの商標登録には様々なメリットがあるのです。
ご参考:「商標登録をしないとどうなるのか


3.商標登録の方法とは?

商標登録をするためには、特許庁への「出願」が必要です。
※以下、説明の便宜上、「出願」を「申請」と言い換えます。
登録の申請をするには、申請書となる「願書」を作成して提出します。

願書には、登録を受けたい商標と、商標を使用する商品やサービス等を記載します。
商標登録は、商品やサービスとセットで行なうというイメージです。
ここで記載したものが、商標権の権利範囲となりますので、慎重な検討が必要です。
なお、これらの商品やサービスは、種類や用途等から45のグループ(区分)に分類されています。たとえば、化学品は第1類、化粧品は第3類、薬剤は第5類…、といった具合です。願書には、この区分とそれらに分類される具体的な商品・サービスを併せて記載することが必要となります

願書を提出すると、特許庁の審査官によって審査がなされます。
主に商標法に規定された約30項目が審査され、これを無事にパスすると、
商標登録料の納付を完了することで、正式に商標登録となります。

なお、商標登録は「早い者勝ち」であることに特に注意が必要です。
いくら自分の方が先に使っていた商標だとしても、原則として、特許庁に申請をした順に、登録が認められるのです。つまり、のんびりしていると、いつ他の第三者にその商標を申請され、商標登録されてしまってもおかしくありません。
そのため、商標登録は、1日でも早く申請を完了することが大切です。

現在、特許庁の審査結果が出るまでには、約9~13ヶ月程度かかっています。
意外と時間がかかりますので、この点からも「1日でも早い」申請が大切と言えます。


4.願書に記載する商品・サービスの一例

出版社の商品・サービスのイメージ

それでは、実際にロボットの商標登録を申請する場合、願書にはどのような商品・サービスを記載することが考えられるでしょうか。

ロボットといっても、大きく産業用ロボットとサービスロボットに分けられますし、さらにそれらの中でも様々な役割を担うロボットがあります。
また、活用分野も、製造・農業・建設・医療・介護など様々です。

よって、「ロボットなら、この区分だ!」とか「ロボットなら、これを書くべき!」といった機械的・事務的な判断はせずに、その商標を使用する商品・サービスとして、適切でふさわしいものをじっくりと検討し、慎重に記載していく必要があるでしょう。ここを間違えると、商標登録を受けられなかったり、たとえ商標登録を受けられても「的外れで役に立たない」登録をしてしまうおそれがあるからです。

まず、ロボットの種類に応じた分類の一例として、以下のように考えられます。
※用途や特徴によっては、必ずしも以下に該当するとは限らない場合もあり得ます。
 あくまで参考としてご参照ください。

① 産業用ロボット

ロボットアームなどの産業用ロボットは、「第7類」に分類されています。


② 医療ロボット

手術用ロボットや、介護用ロボットは、「第10類」に分類されています。


③ ヒューマノイドロボット

ヒト型の接客ロボットや、乗り物運転用ロボットなどのヒューマノイドロボットは、主に「第9類」に分類されると考えられます。


④ パワードスーツ

パワードスーツ(パワーアシストスーツ)は、工場などで用いられるものについては主に「第7類」、介護や医療の現場で用いられるものについては主に「第10類」に分類されると考えられます。


⑤ ドローン

ドローンは、主に「第12類」に分類されています。


⑥ ロボットのおもちゃ

玩具としてのロボットは、「第28類」に分類されています。

各区分に含まれる商品・サービスの一例としては、以下のようなものがあります。

第7類
  • 産業用ロボット並びにその部品及び附属品
  • 産業用ロボットアーム並びにその部品及び附属品
  • 工業用ロボット並びにその部品及び附属品
  • 土木用ロボット
  • 農業用ロボット
  • 塗装作業用ロボット
  • 溶接用ロボット
  • 瓦礫撤去用ロボット
  • 電子部品製造用のロボット及びロボットアーム
  • パワードスーツ型の工業用ロボット
  • 人の身体に装着して荷物の搬送作業時に腕力や腰を補助するロボット
  • 外骨格型ロボットスーツ(医療用のものを除く。)
  • 家庭用または業務用の掃除ロボット
  • 搬送用ロボット並びにその部品及び附属品
  • 梱包用・包装用のロボット及びロボットアーム
  • 荷役用ロボット
  • 食料加工用又は飲料加工用のロボット並びにその部品及び附属品
  • プラスチック加工用ロボット並びにその部品及び附属品
  • 印刷用又は製本用のロボット及びロボットアーム
  • 半導体製造用ロボット並びにその部品及び附属品


第9類
  • 接客支援用ロボット(産業用・医療用・遊戯用のものを除く。)
  • ヒューマノイド型2足歩行ロボット(産業用・医療用・遊戯用のものを除く。)
  • 人工知能搭載のヒューマノイドロボット
  • 教育支援用ロボット(産業用・医療用・遊戯用のものを除く。)
  • テレプレゼンスロボット
  • 実験用ロボット
  • 防犯用監視ロボット
  • 自律式乗物運転用ロボット
  • ヒト型自律式乗物運転用ロボット
  • 測定用ロボット
  • 観測用ロボット

なお、第9類には、「産業用ロボットの診断・管理・データ処理を行うコンピュータプログラム及びコンピュータソフトウェア」のようなソフトウェアやプログラムなどの商品も含まれます。必要に応じて、願書への追加を検討すると良いでしょう。

第10類
  • 医療用ロボット
  • 介護用ロボット
  • 身体に装着可能な医療用の歩行補助ロボット
  • 医療用外骨格型ロボットスーツ
  • 人の身体に装着して使用する介護支援(医療)用ロボット


第12類
  • 民間用ドローン
  • 配達用ドローン
  • 写真撮影用ドローン
  • 軍事用ドローン
  • 産業用ドローン


第28類
  • おもちゃのロボット
  • ペット型ロボットおもちゃ
  • ラジオコントロール式ロボットおもちゃ
  • ドローン(おもちゃ)

ロボットの商標登録に関連するサービス区分の一例としては、以下が挙げられます。
なお、〇〇〇ロボットの貸与」サービスは、〇〇〇に該当する用途によって区分が異なりますので注意が必要です。また、工業用ロボットの貸与」という表記での記載は認められませんのでご注意ください。

第35類
  • 工業用ロボットの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供
  • ロボット導入に伴う経営に関するコンサルティング及びこれに関する情報の提供
  • ロボットに関する製品の販売に関する情報の提供


第37類
  • 土木用ロボットの貸与
  • 土木用ロボットの修理又は保守
  • ロボットおもちゃの修理又は保守
  • プラスチック成形機用ロボットの保守及び修理
  • 無人搬送用ロボットの保守及び修理


第39類
  • 荷役用ロボットの貸与
  • 梱包用ロボットの貸与
  • ドローンによる輸送
  • ドローンの貸与


第40類
  • 食料加工用又は飲料加工用ロボットの貸与
  • 組立用ロボット・溶接用ロボット・塗装用ロボットの貸与
  • 半導体製造用ロボットの貸与
  • 金属加工用ロボットの貸与
  • プラスチック加工用ロボットの貸与


第41類
  • ロボットの展示
  • ロボットに関するセミナー・フォーラムの企画・運営又は開催
  • ロボットコンテストの企画・運営又は開催
  • 業務用遊戯用ロボットの貸与


第42類
  • 産業用ロボットの診断・管理・データ処理を行うコンピュータプログラム及びコンピュータソフトウェアの提供
  • ロボット工学に関するエンジニアリング


第44類
  • 医療用ロボットの貸与
  • 介護用ロボットの貸与

その他、必要に応じて、また、戦略に基づいて、商品やサービスを記載します。
願書には、事業内容に適した商品・サービスをモレなく記載することが重要です。

どのような区分を含めると良いのか、初めての場合は特にわかりにくいと思います。商標登録は、やはり専門家である弁理士へのご依頼をオススメいたします。

※注:上記の商品・サービスの表記はあくまで一例です。
上記は2019年11月現在の情報に基づくものです。今後、商品・サービスの分類や記載の可否が変更となる可能性がありますので、あらためて各自でご確認願います。


5.商標登録にかかる費用

商標登録には、費用がかかります。
審査で引っかからずにスムーズに登録が認められた場合、(1)申請時(2)登録時の2回のタイミングで支払いが発生します。

手数料額は、上述の区分の数によって変動します。
すなわち、区分の数が増えれば増えるほど、手数料が加算される仕組みです。

具体的な金額は、以下のようになります。

(1)申請時:  3,400円+(区分数×8,600円)
(2)登録時:  区分数×28,200円  ※10年分の登録料です。

たとえば、1区分の場合は、(1)申請時に12,000円、(2)登録時に28,200円が必要です。よって、商標登録には最低でも40,200円が必要ということになります。

ロボットの商標登録の場合、区分数は一般的には1~2つ、多くても3~5つ程度になることが多いのではないかと思われます。

なお、特許事務所に依頼する場合には、これにサービス料金が加わります。
料金は特許事務所によって異なりますが、一般的には、最低でも7万~10万円程度が上記金額にプラスされることが多いようです。

また、審査で引っかかった場合等には、対応するにあたって、手続に応じた諸費用が発生する場合がありますので、ご留意ください。


当事務所がお手伝いできること

ロボットの商標登録について、概ねご理解いただけたのではないでしょうか。

実は、商標登録の申請は、ご自身で手続することも不可能ではありません。
しかし、「きちんとした商標登録」、「適切な商標登録」をするためには、様々な観点から願書の内容を検討し、戦略を練る必要があります。すなわち、ただ商標登録ができることが目的ではなく、実際に役に立つ商標登録をすることが大切なのです。そのためには、商標法や商標実務に関する深い知識・豊富な経験が必要です。

ですから、商標登録は、専門家である弁理士へのご依頼がお勧めです。

なお、当事務所でも、ロボットの商標登録のご依頼を承っております。

紫苑商標特許事務所は、商標専門の特許事務所です。
商標を専門とする代表弁理士が、すべてのご依頼を担当させていただきます。
機械的・流れ作業的ではなく、詳細なヒアリングの上で、最適な提案を目指します。
Eメールがご利用できる環境があれば、全国対応が可能です。

専門家に依頼することで、審査にパスできる可能性を高める申請書の作成や、商標を登録・使用する際の適確なアドバイスにご期待いただけます。
もちろん、貴社の時間や労力の節減にもつながります。

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