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コンテンツ東京2017&AI・人工知能EXPO
(2017年6月29日)

<新着コラム> by 永露祥生

久しぶりのコラムになります。

昨日(6月28日)、東京ビッグサイトで開催されている「コンテンツ東京2017(第7回)」と「AI・人工知能EXPO(第1回)」の展示会に行ってきました。
 <参考リンク>
  ■コンテンツ東京2017
  ■AI・人工知能EXPO

コンテンツ東京」は、7つの専門見本市から構成され、コンテンツビジネスを支えるあらゆる要素が出展する大規模国際総合展になります。

コンテンツ東京2017看板写真

具体的には、「ライセンシングジャパン」、「コンテンツマーケティングEXPO」、「クリエイターEXPO」、「先端コンテンツテクノロジー展」、「グラフィックデザインEXPO」、「コンテンツ配信・管理ソリューション展」、「映像・CG制作展」の7つの区画が催されています。展示会ではありますが、「出展社(出展者)と来場者のビジネスマッチングを促進するための商談の場」という色合いが強いと思います。

ただ、各々の分野でセミナーなどもありますし、新しい技術や商品を知ることができる絶好の場ということもあって、ビジネス関係者が業界を問わず来場しているというのが、実際のところだと思います。

一方、「AI・人工知能EXPO」は、今回が初の開催であり、かつ、話題の技術分野ということもあって、特に注目度が高いようでした。昨日の夜には、各ニュース番組などでも紹介されていました。

AI・人工知能EXPO看板写真

なお、「コンテンツ東京」と「AI・人工知能EXPO」に分けられていますが、いずれかの入場証があれば、両方に入場することができます(基本的に会場自体も繋がっています)。全体としての会場自体は2つに分かれているものの、かなり近い距離にありますので、移動が不便というほどでもありませんでした。

とはいえ、昨日の盛況ぶりはすさまじく、入場受付はものすごい人の数でした。
というわけで、会場内部もすごい人で、実はあまりよく見られなかったのですが、立ち寄った区画の感想などを述べたいと思います(全てには行けませんでした)。

ちなみに、いずれも開催期間は2017年6月30日(金)の17:00までです。
興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


ライセンシングジャパン

こちらは、主にブランドやキャラクターのプロパティのライセンスについて、マッチングを促進する区画です。商標や著作権にもかかわってきますので、私もほぼ毎年顔を出しています。人気の定番キャラクターなどを取り扱う企業などが出展しています。昨日は、「日本キャラクター大賞2017」のコーナーもありました。

全体的な感想として、スマートフォンを主戦場とする企業が増えたなぁという印象を受けました。LINEのブースには、かわいい巨大なクマのオブジェがありました。

少し変わったところでは、女性アイドルグループ「仮面女子」のブースもありました。仮面姿の若い女性たちがチラシを配っていたので、もしかしたら当のメンバーだったのかもしれませんが、残念ながら私にはわかりませんでした(笑)。「仮面女子」は、今年4月に開催された「ライセンシングエキスポジャパン2017」にもたしか出展されていたかと思います。非常に活動が精力的ですね。

あと、個人的に印象に残ったのが、「三洋物産」のブースで、(おそらく)パチンコ「海物語」に登場するマッチョキャラのコスプレ?をしているお兄さんがいたことです。というか、ものすごい筋肉で再現レベルがすごかったのです。目が合うとポーズを決めてきたので、つい笑ってしまいました。すいません(笑)。


コンテンツマーケティングEXPO

こちらは、マーケティングに用いることのできるコンテンツ関係のサービスや商品を紹介する区画です。弁理士も経営者の方であれば大きく関係するところであり、私も大変参考になりました。個人的には、一番興味深かった区画です。

「自分でスマホアプリが作成できるサービス」とか、「マーケティングにAIを用いるサービス」等も紹介されており、特許事務所のマーケティングにも応用ができそうです。


クリエイターEXPO

日本のコンテンツの未来を担うクリエイターが終結した区画です。
ほとんどが個人による出展になるかと思います。
「イラストレーターゾーン」、「作家・ライターゾーン」、「絵本ゾーン」、「漫画家ゾーン」、「デザイン書道ゾーン」、「ゲームゾーン」、「音楽・サウンドゾーン」、「映像・アニメ・CGゾーン」に分かれており、多数のクリエーターとの出会いの場として有効かと思います。

私は主に「イラストレーターゾーン」を拝見しましたが、いずれも創作レベルが高く、見ているだけで感心させられました。いろいろと声をかけていただきましたが、仕事をお願いする業種の人間ではないため本当に申し訳ない思いです・・・。

かわりにと言っては何ですが、商標や著作権の分野ではサポートさせていただけるかと思いますので、大切なイラストや作品が商品化されたなどの際には、ぜひ当事務所にご相談いただければ幸いです(笑)。


AI・人工知能EXPO

AI・人工知能については、世間で騒がれるようになる前から興味を持っており、個人的に楽しみにしていた区画です。

「先端コンテンツテクノロジー展」と記憶がごっちゃになってしまったかもしれないのですが、今回は「チャットボット」を多くのブースで見かけたという印象があります。画面内のCGキャラクターに話しかけると、それに言葉を返してくれるというものですね。

「チャットボット」に問い合わせ対応をさせるというサービスの提案等もありました。これが可能となれば、事業者としては人件費を削減することができますし、24時間対応も可能となりますので非常に便利だと思います。

特許事務所(特に商標業務)にも応用できないかなぁなどとも考えてみましたが、弁理士にはクライアントへの詳しい説明義務がありますし、費用の見積もりも案件ごとにケースバイケースですので、なかなか活用は難しいだろうなというのが率直な感想です。

ちなみに、依頼人や案件に応じた指定商品・指定役務の考案や、商標調査(特に商標の類否判断)といったものは、人間レベルでやっても職人的な知識や経験が必要となりますので、今後、AI・人工知能の技術が発展しても、これに代替されることはない(というか無理)だと個人的には考えています

商標業務にAI・人工知能を利用するとすれば、形式的なチェックとか、統計的な分析とか、J-PlatPatをひたすら自動的に叩いてくれるとか、「判断が不要なもの」がメインとなるのかなと思います。


その他

その他、盛り上がっていたのはやはり「VR」とか「AR」のコーナーでしたね。
サービスを実際に体験できるものは説得力があります。私も体験してみたい気持ちはあったのですが、大勢の人の前ではさすがに躊躇してしまい無理でした(笑)。

以上、短い時間の滞在でしたが、ちょっとした気付きなどもあって、とても有意義な展示会でした。