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商標登録のメリット

商標登録にはどのようなメリットがあるのか?


商標登録のメリットとは?

商標登録を受けることで、「商標権」という権利が発生します。
商標権があると、以下のようなメリットが生じます。

(1)その商標権の範囲内で、自分だけがその商品やサービスについて、
  登録を受けた商標を独占的に使用することができます。


(2)その商標権の範囲内で、他人が事業において、登録を受けた商標と
  同一または類似の商標を使用することを排除(差止め請求、損害賠償請求)
  することができます。


(3)登録を受けた商標を、そのままの態様でその商品やサービスについて
  使用する限り、原則として他人の商標権を侵害することはありませんので、
  安心してその商標を使用し続けることができます。


(4)他人にライセンス(使用許諾)をしたり、譲渡をするなど、
  財産的利用がしやすくなります。


(5)登録を受けた商標であることを示すことで、他人が模倣品を
  製造・販売することを牽制しやすくなります。
  また、その商品やサービスに対する社会的信用も高まると言えます。

上記(1)及び(2)の独占的・排他的な効力の及ぶ範囲(商標権の範囲)は、無制限ではなく、商標登録を申請する際に申請書類(願書)に記載した商品やサービスの範囲に限定される点にご留意ください。(この点について、詳しくはこちら

商標登録の有効期限(商標権の存続期間)は、原則として登録日から10年間です。
ただし、この期間については、所定の手続を行なうことによって、更に10年間の更新ができますので、更新を繰り返す限り、半永久的に上記メリットを受けることができます。(この点について、詳しくはこちら



商標登録をしない場合のリスク

一方、商標登録のデメリットとしては、その商標の出願、登録、更新等の手続ごとに費用がかかるという点や、登録料納付期限や存続期間等について商標管理の手間がかかるという点が挙げられるでしょう。

しかし、商標登録をせずに商標を使用していたところ、後からそれが他人の商標権を侵害することが判明した場合には、商標の変更や、パッケージ・商品カタログ・看板・ウェブサイトの内容・名刺などの変更等を行なう必要があり、これらに要する費用は商標登録費用と比べれば数倍から数百倍にもなる可能性があります。

また、運悪く裁判を起こされてしまうと、訴訟対応の弁護士費用(通常、数十万~数百万円)や、場合によっては損害賠償金までもが必要となってしまいます。最悪、刑事罰(10年以下の懲役または1000万円以下の罰金。法人の場合は、3億円以下の罰金)が科される可能性もゼロではありません。

安易な商標の使用にはこのような大きなリスクも孕んでいますので、上記(1)や(2)はもちろん、(3)のメリットは事業を行なう皆様にとっては特に大きいものと言えるでしょう。

保険的な意味合いでも、商標登録の積極的なご検討をお勧めいたします




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