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商標専門の弁理士としての矜持

紫苑商標特許事務所は、商標業務に特化した弁理士事務所です。

本ページでは、当事務所の代表が、商標専門の弁理士(商標弁理士)として、大切にしているこだわりや、夢などについて語らせていただきます。

代表弁理士の「人となり」や考え方を知るうえで、ご参考になれば幸いです
ご相談・ご依頼を迷っている場合は、ぜひご一読いただければと存じます。



1.「商標弁理士」とは?

商標弁理士」というワードをご存じですか?
特許事務所のウェブサイトや求人サイト、弁理士の書くブログをご覧になられた経験があれば、どこかで目にしたことがあるかもしれません。

たまに勘違いをされる方がおられますが、「商標弁理士」という資格や弁理士の区分があるわけではありません。弁理士の中で、商標分野を主な専門とする者のことを、業界内でそのように呼ぶ慣行があるのです。

弁理士は、特許、実用新案、意匠、商標に関する業務を取り扱っていますが、「商標弁理士」というと、その中でも「商標のみ」を取り扱う者がほとんどでしょう。

昔はよく、「商標だけでは弁理士は食べていけない」などとも言われました。
なので、商標弁理士になろうと決意するのは、実は勇気がいることだったりします。

自分のことを「商標弁理士」と称している弁理士を見かけたら、彼ら彼女らは、強い覚悟をもって商標分野を専門としている弁理士だと理解してまず間違いないと思います。そこそこの商標業務の経験があっても、あまり自信がない者は、自分のことを「商標の専門家」とは言っても「商標弁理士」とはおそらく言いません。


2.商標専門の弁理士としての経験

私は、最初から「商標専門の弁理士」となる道を選びました。
理由は単純で、商標が好きで、勉強することが苦にならず楽しかったからです。

弁理士試験に合格後、(運よく)大手特許事務所で商標部門の弁理士として採用していただきました。その後、約4年間、先輩方の指導を受けながら、「商標弁理士」としての研鑽を積みました。

その後、都内の商標専門事務所に移り、ここでも「商標弁理士」として約5年間、これまでの実務経験を活かしながら、さらなる修業に励みました。そして、弁理士となって10年目を迎える節目にあたり、独立を決心し、現在は個人事務所で楽しくマイペースに(?)商標弁理士を続けています。

「商標専門の弁理士」にも様々な人がいますが、どのあたりが私の強みかと言えば、「長年、しっかりと地道に修業を積んできたところ」ではないかと思っています。当たり前のことのように聞こえますが、業界的には意外と少ないのではないかと感じます。

これまでに勤務したのは、いずれも「商標分野の名門」と言って、差し支えない職場でしょう。国内、海外の案件を問わず、大企業の案件も多く、仕事量もかなりありましたので、非常に手広く経験を積めたと思います。そして、そこで培った実務力や責任感というのは、今の自分の確固たる強みになっていると感じています。

もう一つ、弁理士になって約15年が経った今でも、「わりと若い」というのが地味な強みかもしれません。現在の弁理士の平均年齢は約50歳ですが、私は20代半ばから商標弁理士をやっておりますので、平均年齢に至るまでまだ10年くらいあります。

50代、60代のベテラン経営者の方々にとっても、また、20代、30代の若い経営者にとっても、経験と年齢のバランスが良いと安心していただけるのではないかと思っております。


3.商標専門の弁理士として大切にしていること

がんばる商標弁理士のイメージ

まず、私がご依頼をお受けした際にもっとも意識しているのは、「弁理士としての価値を提供する」ことです。

単なる「代行業務」というアウトソーシングなら、はっきり言って、どのような弁理士に依頼してもほとんど変わらないでしょう。「商標専門の弁理士」である以上は、一歩進んで、コンサルティング的な視点などを含めた、付加価値を伴うサービスを提供していかなければならないと考えています。そして、これが他の特許事務所などと差別化され、結果として当事務所の強みになるものと信じています。

また、広い視野から依頼人の利益を考え、アドバイス等することも大切にしています
商標業務では、法律的には正しくても、そのような机上の判断だけでは好ましくない状況を引き起こしてしまう場合もあります。頭でっかちな考え方では、かえって事態を悪化することも少なくないのです。

商標を使うのは「人」であり、「人」のために商標はあります。
商標の先には、必ず生きた人間がいることを忘れてはなりません
広い視野からのアドバイスというものは、商標専門の弁理士としてしっかりとした経験があればこそ可能であると考えております。


4.商標弁理士としてお伝えしたいこと

商標に限りませんが、弁理士に依頼をした場合、仕事の出来やクオリティは均一だと思っている方が少なくないようです。しかし、これは完全な誤解です

弁理士の仕事は、属人的な性質が強いのです。
どのような弁理士に依頼するかで、仕事の出来や品質は異なるのが普通です。
料理人、デザイナー、作家、美容師などの職業とある意味で同じです。
ですから、皆様が依頼をする弁理士を選ぶ過程は、とても重要となります

属人的な職業では、かかる料金も異なるのが普通ではないでしょうか。
一流のデザイナーや、専門性の高い(自由診療の)歯医者さんに依頼すれば、料金がそれなりに高額になるというのは、何もおかしなことではありません。
米国の弁護士のタイムチャージ料は、経験や実績によって変動するのが普通です。

ですから、上述のような誤解をしてしまうと、料金に関する考え方でも大きな誤解をしてしまいます

たとえば、近年は、格安料金で商標登録サービスを提供している弁理士も少なくありません。最近では特にネット上で「安売り競争」が激化しているようにも見えます。同業者としても、驚愕するレベルの価格です。そして、あまりに安いためか、深く考えずに飛びついてしまう事業者の方々も少なくないようです。

しかし、上述のような点を理解していれば、商標登録の依頼先を価格で選ぶことがいかにナンセンスであるかが、おわかりになるかと思います。

商標や商標登録は、皆様が思っている以上に大切であり、重要なものです。

経営者としてお忙しい日々の中、手っ取り早く済ませたいという気持ちもわかりますが、大切なものであるからこそ、一度冷静になって慎重に考えていただきたいと思います。もちろん、「安いから悪い」とは限りません。安くとも質が高い仕事をしてくれる場合もあるでしょう。

依頼先を決める際には、少なくともサービス内容や担当者の専門性についてしっかりと確認をした上で、貴社のお考えやご方針にマッチした特許事務所や弁理士をお選びいただくことをオススメいたします。


5.商標弁理士として最近思うこと

思考する商標弁理士のイメージ

前述のように、近年は、格安料金で商標登録サービスを提供している特許事務所や弁理士を、主にネット上でよく見かけるようになりました。特に最近では、検索広告などで格安を謳う者が、かなり増えてきたように思います。

格安の料金設定は、安易な「価格競争」を誘発し、それが弁理士の職業的価値に与える悪影響も考えられることや、職業倫理上の観点から、弁理士の間でも度々問題視されてきました。しかし、時代の流れもあってか、状況としては、ますます進んでいる印象があります。

専門性を売りとしている当事務所としては、度を過ぎた格安の料金設定という方針や経営戦略というのは、まったく理解不能です。しかし、実際のところ、こういった格安の特許事務所などに、多くの仕事が集まりやすいという事実もあるようです。

そうであれば、私が危惧するのは、格安の特許事務所などが増えること自体ではなく、むしろ、料金だけを基準に弁理士が依頼人に選ばれてしまっている傾向が強いと考えられる点でしょう。つまり、前述のように、「弁理士の仕事は、誰に依頼しても同じ」と経営者の方々に思われてしまっていることこそが、弁理士として、もっとも危惧すべき点だと思います。

また、もう一つ危惧するのは、こういった格安の特許事務所などが、依頼人に対して、はたして「弁理士の価値」をきちんと提供できているのかという点です。なぜなら、格安で依頼を受ければ、普通は1件1件に十分な時間や労力をかけられないと考えられるからです。たまに、商標登録を通信販売の「お買い得商品」ように宣伝広告しているのをネット上で見かけますが、さすがにこれは依頼人のことが心配になります。

依頼のしやすさや手軽さを売りにしている特許事務所などもあるようですが、もしも、これが依頼人のためにというよりも、本当は自分たちの効率化や利益を優先しただけなのであれば、これもまた弁理士としての資質に問題があろうかと思います。

繰り返しになりますが、弁理士の仕事の出来やクオリティーは属人的です
特許事務所や弁理士は、ぜひ慎重かつ冷静にお選びいただきたいと思います。


6.商標弁理士のこれから

企業等の商標登録をお手伝いすることは、商標弁理士の主な仕事の一つです。
しかし、前述のように、近年はかなりの数の商標登録出願の依頼が、格安料金の特許事務所などに集まっているという事実があるようです。また、最近ではAIを業務に取り入れて、手軽に商標登録を依頼できることを売りにしている特許事務所なども台頭し、人気があるようです。

弁理士の属人性が理解されない限り、このような傾向は今後も続くことが予想されます。しかし、だからと言って、専門性を売りとする商標弁理士が価格競争に走ることは考えにくいでしょう。また、商標業務でのAIの活用には限界があることもよく理解しておりますので、そもそもAIは眼中にないという者も実際には多いと思われます。

そうすると今後、(昔ながらの?)商標弁理士による単なる「商標登録出願の代理」という仕事は、残念ながら減っていくものと考えられます。むしろ、その専門性により、依頼人の商標に関する悩み事やお困りごとに対して、より高度なフォローをしていくような役割が増していくことでしょう。実際に、当事務所でも、数年前から重点業務を徐々にシフトしているところです。

ただ、やはり新型コロナウイルス感染症拡大の影響は大きいと言わざるを得ません。
「今は、商標どころではない」という企業も、少なくないでしょう。
よって、そもそも弁理士自体に従来どおりの需要があるかと言えば、正直、しばらくは厳しいと考えられます

これからの商標弁理士は、ネーミングやロゴマークを作る際や商標紛争時などにおける相談・コンサルティングのほか、意匠業務や(取扱い可能な)著作権業務にも専門性を広げるなど、新しい分野にも積極的に進出することが必要になるかもしれません。もちろん、知的財産以外の仕事との「二刀流」を武器にする、という余地もあるでしょう。今後、純粋に商標だけを専門とする弁理士であり続けることは、これまでよりも、なかなか難しい時代になるような気がしています。


7.商標専門の弁理士としての夢

商標専門の弁理士として仕事をしていると、商標登録が経営者の方々に正しく理解されていないと感じることが少なくありません。これは、商標登録が事業者の義務ではないことが一因かもしれません。

私は、商標の面白さと奥深さに感銘を受けて、商標弁理士になりました。
要するに、商標が「大好き」なのです。

ですから、一人でも多くの経営者の方に、商標の大切さや、商標登録の重要性を正しく知っていただきたいと常々考えています。また、事業者ではない一般の方々にも、教養として、商標や商標登録に広く興味・関心をもっていただけたらと思っています。

 「会社を設立しよう。まず商標は・・・」
 「お店を開業しよう。まず商標は・・・」
 「新事業を始めよう。まず商標は・・・」
 「新商品を作りたい。まず商標は・・・」
 「サービスを考えた。まず商標は・・・」

このような会話が、自然に交わされるようになれば嬉しく思います。

商標や商標登録の重要性をより認識することは、自社の商標を守り、ブランド価値を高め、余計な事業トラブルを回避することに繋がります。その結果、最終的には事業者の利益となって返ってくるはずです。そして、我々弁理士の仕事の増加にも繋がります。
つまり、事業者もハッピー、弁理士もハッピーで、良いことだらけです。

商標の可能性は、無限です。
やってみるとわかりますが、ネーミングやロゴマーク等を考えるのは、とても楽しく、ワクワクするものです。

このように、シビアながらも、事業者が楽しみながら商標に関わっていけるような世の中になることが、私の商標専門の弁理士としての夢の一つと言えるかもしれません。

そのために当事務所ができることの一つとして、「わかりやすいコンテンツの発信」に力を入れています。執筆は、すべて私が担当しています。当事務所がネット上で発信しているコンテンツは、たしかに営業的な要素もありますが、啓蒙的な要素も強く意識しております。専門用語や法律の条文、難しい理論をできるだけ排除して、事業者が知りたいであろう点を意識して作っているつもりです。これは、高い専門性と、きちんとした経験を有する商標弁理士であるからこそ、できることではないかと思っております。